EcoFlow DELTA 3シリーズ ソーラー充電時間の真実|晴天・曇天での実測データを完全公開

  • 2025年9月6日
  • 2025年11月10日
  • EcoFlow
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「せっかくソーラーパネルを買ったのに、思ったより充電が遅くてがっかり…」

そんな失敗を避けるために、EcoFlow DELTA 3シリーズとソーラーパネルの現実的な充電時間を調査したので公開します。

【結論】各機種の実際の充電時間(晴天時75%の充電効率)

製品名 220W×1枚 400W×1枚
DELTA 3
(1,024Wh)
6.2時間 3.4時間
DELTA 3 Plus
(1,024Wh)
6.2時間 3.4時間
DELTA 3 1500
(1,536Wh)
9.3時間 5.1時間
DELTA 3 Max
(2,048Wh)
12.4時間 6.8時間
DELTA Pro 3
(4,000Wh)
24.2時間 13.3時間

曇天時はこの約2.5倍、雨天時はほぼ充電できません。

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カタログには載っていない天候別の詳細データと、失敗しない組み合わせ選びは記事内で解説します。

 

ソーラー充電の現実:カタログ値と実際と異なる3つの理由

ソーラーパネルの充電時間を調べると、多くの情報が「理想的な条件」での計算になっています。しかし実際は、カタログスペック通りの充電時間になることはほとんどありません。

①機種ごとのソーラー入力上限の制約

各DELTA 3シリーズには、ソーラー入力の上限があります:

  • DELTA 3: 最大500W
  • DELTA 3 Plus: 最大1,000W(500W×2ポート)
  • DELTA 3 1500: 最大500W
  • DELTA Pro 3: 最大2,600W(1,600W + 1,000W)

この上限を超えるソーラーパネルを接続しても、余剰分は無駄になってしまいます。

②発電効率の現実(75%効率の理由)

ソーラーパネルが定格出力(220Wや400W)で発電するのは、メーカーが測定する理想的な条件でのみです。実際の屋外では様々な要因により発電効率が低下します。

EcoFlowソーラーパネルの実効発電量

パネル 定格出力 晴天時(75%) 曇天時(30%) 雨天時(10%)
220W片面ソーラーパネル Gen2 220W 約165W 約66W 約22W
400Wソーラーパネル 400W 約300W 約120W 約40W

主な効率低下要因

  • 気温の影響: 25℃を超えると1℃ごとに約0.4%効率低下
  • 日射角度: 太陽の角度により変動
  • 大気の影響: 湿度や大気中の塵
  • パネル表面の汚れ: 塵や鳥の糞など

本記事では、とくに記載がないとき、現実的な条件として晴天時75%効率で計算します。

③天候による大きな変動

同じパネル構成でも、天候によって充電時間は2-3倍変わります。これが「計算通りにいかない」最大の理由です。

例えば:DELTA 3 Plus(1,024Wh)+ 220Wソーラーパネル1枚の場合

  • カタログ上の理論値:約4.7時間で満充電
  • 実際の晴天時:約6.2時間で満充電(効率75%)
  • 曇天時:約15.5時間で満充電(効率30%)

つまり、カタログの1.3倍〜3.3倍の時間がかかるのが現実です。

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【メイン】DELTA 3シリーズ × ソーラーパネル充電時間表

現実的条件(晴天時75%効率)での充電時間

製品名 / ソーラーパネル 220W × 1枚 220W × 2枚 400W × 1枚 400W × 2枚 400W × 3枚
DELTA 3
(1,024Wh / 500W入力上限)
6.2時間 3.1時間
※500W上限
3.4時間 ※入力上限超過 ※入力上限超過
DELTA 3 Plus
(1,024Wh / 1,000W入力上限)
6.2時間 3.1時間 3.4時間 1.7時間 ※入力上限超過
DELTA 3 1500
(1,536Wh / 500W入力上限)
9.3時間 4.7時間
※500W上限
5.1時間 ※入力上限超過 ※入力上限超過
DELTA Pro 3
(4,000Wh / 2,600W入力上限)
24.2時間 12.1時間 13.3時間 6.7時間 4.4時間

 

計算根拠はこちら

計算式: バッテリー容量(Wh) ÷ 実効ソーラー入力(W) = 充電時間

実効出力の例:

  • 220Wパネル: 晴天時約165W(220W × 75%)
  • 400Wパネル: 晴天時約300W(400W × 75%)

なぜこの時間になるのか: 例えば、DELTA 3 Plus + 400W×2枚の場合:

  • 理論最大入力: 800W
  • 実効入力: 600W(800W × 75%)
  • 充電時間: 1,024Wh ÷ 600W = 約1.7時間

 

 

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理想的条件(定格出力100%)での充電時間(参考)

理想的条件(定格出力100%)での充電時間
製品名 / ソーラーパネル 220W × 1枚 220W × 2枚 400W × 1枚 400W × 2枚 400W × 3枚
DELTA 3
(1,024Wh / 500W入力上限)
4.7時間 2.3時間
※500W上限
2.6時間 ※入力上限超過 ※入力上限超過
DELTA 3 Plus
(1,024Wh / 1,000W入力上限)
4.7時間 2.3時間 2.6時間 1.3時間 ※入力上限超過
DELTA 3 1500
(1,536Wh / 500W入力上限)
7.0時間 3.5時間
※500W上限
3.8時間 ※入力上限超過 ※入力上限超過
DELTA Pro 3
(4,000Wh /
2,600W入力上限)
18.2時間 9.1時間 10.0時間 5.0時間 3.3時間

 

天候による充電時間の変化

晴天時(75%効率)- 実用的な目安

上記の「現実的条件」の表が、実際の計画を立てる際の目安になります。朝から夕方まで安定して晴れている日であれば、この時間で充電完了します。

曇天時(30%効率)- 晴天時の約2.5倍

曇天時は発電効率が大幅に低下するため、晴天時の約2.5倍の時間がかかります。

具体例:

  • DELTA 3 Plus + 400W×2枚の場合
  • 晴天時: 約1.7時間 → 曇天時: 約4.3時間

雨天時 – ほぼ充電できない

雨天時は発電効率が5-10%程度まで低下するため、実用的な充電は期待できません。雨の日はAC充電やシガーソケット充電を併用しましょう。

季節・時間帯による変動

  • 冬季: 日照時間が短く、太陽の角度も低いため効率が低下
  • 夏季: 高温によりパネル効率が低下する場合がある
  • 朝夕: 太陽の角度が低いため発電量が少ない
  • 正午前後: 最も効率的な発電が期待できる

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実際の充電時間を左右する環境要因

パネル角度による発電量の変化

ソーラーパネルは南向き、30度の角度で設置したときに最も効率的に発電します。平置きの場合、発電量は約10-15%低下します。

影の影響は想像以上に大きい

パネルの一部でも影がかかると、発電量は大幅に低下します:

  • 部分的な影: 発電量が50%以下に低下することも
  • 完全な日陰: ほぼ発電しない

木陰や建物の影、雲の影も要注意です。

気温の影響

夏場の高温時は効率が低下します。パネル表面温度が25℃を超えると、1℃上がるごとに約0.4%ずつ効率が低下。真夏の炎天下では、意外に発電効率が悪くなることがあります。

設置方向の重要性

  • 南向き: 最も効率的(100%)
  • 南東・南西向き: 約95%の効率
  • 東・西向き: 約80%の効率
  • 北向き: 約60%の効率(非推奨)

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よくある疑問:充電時間について

Q. 充電しながら電化製品を使った場合の時間は?

A. パススルー機能により充電と給電の同時使用は可能ですが、充電時間は延びます。

例:DELTA 3 Plusで400W電化製品を使いながら充電する場合

  • ソーラー入力600W – 消費電力400W = 実質充電200W
  • 充電時間: 1,024Wh ÷ 200W = 約5.1時間

Q. 入力上限を超えるパネルをつなげたらどうなる?

A. 余剰分は無駄になります。DELTA 3(500W上限)に800Wのパネルをつなげても、500Wまでしか充電に使われません。

Q. 他社製パネルでも同じ時間?

A. MC4コネクタ対応のパネルなら基本的に同じです。ただし、電圧・電流の仕様が合っているか確認が必要です。

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まとめ:失敗しないソーラーパネル選び

結論:各機種のおすすめ構成はこちら!

コスパ重視の方

  • DELTA 3 + 220W×1枚:6.2時間充電(晴天時)
  • DELTA 3 Plus + 400W×1枚:3.4時間充電(晴天時)

本格的に使いたい方

  • DELTA 3 Plus + 400W×2枚:1.7時間充電(晴天時)
  • DELTA Pro 3 + 400W×3枚:4.4時間充電(晴天時)

こんな方におすすめ

  • 災害時の停電対策をしたい方
  • キャンプ・車中泊で快適に過ごしたい方
  • 電気代を節約しつつ非常用電源を確保したい方

購入を見送るべきケース

  • マンション住まいでソーラーパネル設置不可
  • 電気代削減だけが目的(回収に15年以上)

カタログ値と現実の充電時間の差を知った今、後悔しない選択ができるはずです。災害はいつ来るか分かりません。備えあれば憂いなしです。

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