車中泊でエコフローのエアコン「WAVE 3」は本当に使えるのか？家族の人数別の必要電源容量と稼働時間シミュレーション

【重要】WAVE 3は単体では動きません
本体にバッテリーは内蔵されておらず、必ずポータブル電源（または専用バッテリー）が必要です。

家族の人数別で必要な電力を計算したところ、各家族構成に最適な組み合わせが判明しました：

適切な容量を選べば、家族全員が朝までぐっすり眠れますよ！

この記事で、あなたの家族に最適な組み合わせが見つかります！

【重要前提】WAVE 3には外部電源が必須

WAVE 3本体だけでは動かない理由

WAVE 3本体にはバッテリーが内蔵されていません。エアコンとして動作させるには、必ず外部電源が必要です。

2つの選択肢

1. 専用バッテリーパック（容量1,024Wh）
2. 汎用ポータブル電源（DELTA 3シリーズなど）

WAVE 3が実際に消費する電力

エアコン起動時：900W
車内温度40℃→28℃まで冷却する初期段階では高い電力を消費します。

温度維持時：200W
28℃を維持する省エネ運転では、家族の体温上昇分を相殺する程度の電力で済みます。

【人数別】家族の車中泊に必要な電力量

車内空間と人数の関係

家族の人数が増えると、必要な車内空間も広くなり、それに伴って冷房に必要な電力も増加します。

車内空間と人数の目安

なぜ人数で必要電力が変わるのか？３つの理由

1. 車内空間が広くなる
   冷やす体積が増えるため、初期冷却に必要な電力が増加します。
2. 人の体温による熱量が増える
   大人1人あたり約60〜100Wの発熱があり、4人なら240〜400Wもの熱を相殺する必要があります。
3. ドアの開閉回数が増える
   トイレなどで車外に出る回数が増えると、その度に冷気が逃げて再冷却が必要になります。

【徹底検証】各ポータブル電源での稼働時間シミュレーション

夏の車中泊（外気温30℃・冷房使用）での稼働時間

詳細な電力計算結果

計算式の例（家族4人・8畳相当）

• 起動時（30分）：900W × 0.5h = 450Wh
• 温度維持（7.5時間）：200W × 7.5h = 1,500Wh
• 合計：1,950Wh必要

※外気温や断熱性により前後します

【重要】深夜の電源切れが家族に与える影響

専用バッテリー（1,024Wh）で4人家族が使った場合の悪夢シナリオ

タイムライン

• 22:00 WAVE 3起動、車内が涼しくなる
• 23:00 家族全員が快適に就寝
• 01:00 突然電源切れ、車内温度が急上昇
• 01:30 暑さで子どもたちが目を覚まし始める
• 02:00 子どもがグズり、親も起床

結果：家族全員が睡眠不足で翌日の旅行が台無し

DELTA 3 1500（1,536Wh）で4人家族が使った場合

タイムライン

• 22:00 WAVE 3起動
• 23:00 家族全員就寝
• 03:30 電源切れ、朝まで2.5時間残っている
• 04:00 暑さで早朝覚醒

結果：ギリギリ不足で家族全員が不機嫌

家族構成別の推奨ポータブル電源

🏠 夫婦2人の車中泊

推奨：専用バッテリー or DELTA 3

稼働時間

• 1,024Whで6.5時間稼働（十分な余裕）
• 事前冷却など工夫すれば8時間も可能

選び方のポイント

• コスパ最優先 → 専用バッテリー
• 災害対策も兼ねる → DELTA 3

👨‍👩‍👧 家族3人の車中泊

推奨：DELTA 3 1500

稼働時間

• 1,536Whで6.8時間稼働
• 安全マージンを考えるとギリギリの範囲

なぜDELTA 3 1500が最低ラインか？

1. 3人分の体温上昇を相殺
   2人より約200Whの追加電力が必要
2. 夜中のトイレでドア開閉
   冷気が逃げるたびに再冷却が必要
3. 想定外の暑さに対応する余裕
   外気温が予想より高い場合の安全マージン

専用バッテリーでは不十分
専用バッテリーだと4.2時間で電源切れし、深夜2時頃に停止します。朝まで快適に眠るにはDELTA 3 1500以上が必要です。

👨‍👩‍👧‍👦 家族4人の車中泊

推奨：DELTA 3 Max（最低ライン）

稼働時間

• 2,048Whで8.2時間稼働（ギリギリ朝まで）
• 外気温が高い日は不安が残る

理想：DELTA Pro 3

稼働時間

• 4,000Whで16.4時間稼働（圧倒的余裕）
• 朝食準備（電気ケトルなど）も同時使用可能
• 連泊でもソーラー充電で継続使用

子どもがいる家庭での「想定外」

家族4人の車中泊では、様々な予期せぬ事態が起こります：

よくある想定外

1. 夜中のトイレで車外に出る
   冷気が大量に逃げる
2. 子どもが暑がって動き回る
   追加の体温調節が必要
3. 急な天候変化で外気温上昇
   消費電力が予想より増加
4. 朝早く起きて遊び始める
   予定より長時間の稼働が必要

→ これらに対処できる余裕が必要

稼働時間を延ばす実践テクニック【全家族共通】

容量が少し足りないかも…と感じても、工夫次第で稼働時間を延ばせます。

すぐできる4つの工夫

1. 出発前に車内を冷やす（エンジンエアコン活用）

• 効果：起動時の高負荷をカット、+1時間延長
• 方法：出発前に車のエアコンで車内を25℃程度まで冷却

2. 断熱シートで窓・床面を遮断

• 効果：維持電力を削減、+0.5〜1時間延長
• 方法：窓やダッシュボードに断熱シートを貼る

3. 設定温度を25℃→26℃に上げる

• 効果：体感はほぼ変わらず、+0.5時間延長
• 理由：1℃の違いで約10%の省エネになる

4. 就寝前にスマホ充電を完了

• 効果：同時使用による消費を削減、+0.2時間延長
• 方法：昼間に充電を済ませておく

→ これらの工夫で合計2〜2.5時間延長可能！

よくある質問

まとめ：家族の人数で選ぶWAVE 3構成

家族の車中泊でWAVE 3を使う場合、人数に合わせた適切な容量選びが成功の鍵となります。

選び方のフローチャート

あなたの家族構成は？

├─ 夫婦2人
│ └─ 専用バッテリー or DELTA 3
│ （コスパ重視なら専用、災害対策も兼ねるならDELTA 3）

├─ 家族3人
│ └─ DELTA 3 1500（最低ライン）
│ （専用バッテリーでは容量不足）

└─ 家族4人
├─ 予算重視 → DELTA 3 Max（ギリギリOK）
└─ 安心重視 → DELTA Pro 3（圧倒的余裕）

家族の安眠を守る投資

家族全員が朝まで快適に眠れる価値は、お金では測れません：

得られる価値

• 子どもの笑顔：暑さで泣くことなく、朝まで熟睡
• 親の安心感：深夜の電源切れを心配せず休める
• 旅行の質向上：睡眠不足で不機嫌にならず、翌日も元気
• 近所迷惑ゼロ：アイドリング音を気にしない車中泊

アイドリング地獄からの完全解放

エンジンを止めても家族全員が快適に眠れる。これこそが、WAVE 3 + 適切な容量のポータブル電源がもたらす最大の特徴ですね。