その不安、現実になってからでは手遅れです。
昨年の台風では72時間も停電が続いた地域があります。真夏や真冬なら、エアコンなしで3日間も過ごせますか?
今回、12畳用エアコンをエコフロー DELTA 3シリーズで何時間動かせるか検証したところ、驚愕の事実が判明しました:
【衝撃の検証結果】各モデルのエアコン通常運転の稼働時間
- DELTA 3(1,024Wh):通常運転でたった54分で電池切れ😱
- DELTA 3 Plus:同じく54分で停止(容量が同じため)
- DELTA 3 1500:78分でバッテリー切れ
- DELTA Pro 3(4,000Wh):3.4時間連続運転可能✨
つまり、本当にエアコンを動かし続けたいなら、DELTA Pro 3一択なのです。
災害は突然やってきます。 その時に「備えておけばよかった…」と後悔しても遅いのです。
特に以下に当てはまる方は、今すぐ対策が必要です:
- 高齢者や乳幼児がいる家庭
- 持病で温度管理が必要な方がいる
- 猛暑地域・寒冷地域にお住まい
- 過去に長期停電を経験した地域
はじめに:災害時のエアコン電源確保の重要性
大きな災害が起きて停電すると、最も困るのが「温度」の問題です。特に以下のような状況では命に関わることもあります:
- 夏の猛暑:熱中症のリスクが高まり、特に高齢者や子どもは危険
- 冬の厳寒:低体温症の危険があり、赤ちゃんや高齢者は体温調節が難しい
- 病気やケガの人:適切な室温管理が回復に必要
日本の夏は湿度も高く、40℃近い猛暑日もあります。また冬は氷点下になる地域も多く、どちらの季節も適切な温度管理が欠かせません。
エアコンはたしかに電気をたくさん使う家電です。でも今のポータブル電源、特にエコフローのDELTA Pro 3のような大容量モデルなら、限られた時間ですが、エアコンを動かすことができます。この記事では、どのモデルでどれくらいエアコンを使えるのか、実用的かどうかを詳しく調べていきます。
今回のシミュレーション条件
使用エアコンの仕様
今回のシミュレーションでは、一般的な12畳用エアコンとして、ダイキンの「S365ATES-W」を例に計算します。
- 製品名: ダイキン Eシリーズ S365ATES-W
- 対応畳数: 12畳程度
- 電源: 単相100V 20A(室内電源タイプ)
- 消費電力: 1,190W(範囲:135W~1,810W)
- 年間消費電力量: 1,390kWh
シミュレーションの前提条件
- エアコンの3つの消費電力パターンで計算
- 弱運転/省エネモード: 135W(最小消費電力)
- 通常運転: 1,190W(平均消費電力)
- 強運転/立ち上げ時: 1,810W(最大消費電力)
- 室温と外気温の条件
- 夏: 室内35℃→28℃、外気温35℃
- 冬: 室内10℃→20℃、外気温5℃
- 通常の使い方(連続運転を想定)
エコフロー DELTA 3シリーズでのエアコン稼働時間
各モデルでどれくらいエアコンを動かせるか計算してみました。
まずは、製品毎、運転モードで比較してみましょう。
製品名 | 電気容量 | 弱運転/省エネモード(135W) | 通常運転(1,190W) | 強運転/立ち上げ時(1,810W) |
---|---|---|---|---|
DELTA 3 | 1,024Wh | 約7.6時間 | 約0.9時間(約54分) | 約0.6時間(約34分) |
DELTA 3 Plus | 1,024Wh | 約7.6時間 | 約0.9時間(約54分) | 約0.6時間(約34分) |
DELTA 3 1500 | 1,536Wh | 約11.4時間 | 約1.3時間(約78分) | 約0.8時間(約51分) |
DELTA Pro 3 | 4,000Wh | 約29.6時間 | 約3.4時間 | 約2.2時間 |
DELTA 3シリーズでは、エアコンはProが安心して利用できると言えます。
DELTA 3(1,024Wh)の場合
- 電気容量(1度の充電で電気を貯められる量): 1,024Wh
- 稼働時間(計算式と結果):
- 弱運転/省エネモード(135W): 1,024Wh ÷ 135W = 約7.6時間
- 通常運転(1,190W): 1,024Wh ÷ 1,190W = 約0.9時間(約54分)
- 強運転/立ち上げ時(1,810W): 1,024Wh ÷ 1,810W = 約0.6時間(約34分)
- 実用性: 省エネモードなら数時間使えますが、通常運転では1時間も持たないため、エアコンの実用的な運用は困難です。
DELTA 3 Plus(1,024Wh)の場合
- 電気容量: 1,024Wh
- 稼働時間: DELTA 3と同じ
- 特徴: ソーラー入力が2倍(最大1000W)なので、太陽光パネルがあれば充電は早いですが、基本的な稼働時間はDELTA 3と変わりません。
DELTA 3 1500(1,536Wh)の場合
- 電気容量: 1,536Wh
- 稼働時間:
- 弱運転/省エネモード(135W): 1,536Wh ÷ 135W = 約11.4時間
- 通常運転(1,190W): 1,536Wh ÷ 1,190W = 約1.3時間(約78分)
- 強運転/立ち上げ時(1,810W): 1,536Wh ÷ 1,810W = 約0.8時間(約51分)
- 実用性: 省エネモードなら夜間の使用も可能ですが、通常運転ではやはり短時間しか使えないため、緊急用途に限られます。
DELTA Pro 3(4,000Wh)の場合
- 電気容量: 4,000Wh
- 稼働時間:
- 弱運転/省エネモード(135W): 4,000Wh ÷ 135W = 約29.6時間
- 通常運転(1,190W): 4,000Wh ÷ 1,190W = 約3.4時間
- 強運転/立ち上げ時(1,810W): 4,000Wh ÷ 1,810W = 約2.2時間
- 実用性: 通常運転でも3時間以上使えるため、真夏の日中や真冬の夜間など、最も温度管理が必要な時間帯に実用的に使用できます。
DELTA Pro 3+エクストラバッテリ構成
より長時間のエアコン使用を考えるなら、拡張バッテリーの追加が効果的です:
- DELTA Pro 3+エクストラバッテリ1個(計8,000Wh):
- 通常運転(1,190W): 8,000Wh ÷ 1,190W = 約6.7時間
- 価格: 約607,750円(350,350円 + 257,400円)
- DELTA Pro 3+エクストラバッテリ2個(計12,000Wh):
- 通常運転(1,190W): 12,000Wh ÷ 1,190W = 約10.1時間
- 価格: 約1,331,000円(DELTA Pro 3 + エクストラバッテリー2個 + 切替分電盤)
この最大構成なら、通常運転でも1日の必要な時間帯(真夏の昼間や真冬の夜間)をカバーできる実用的な選択肢です。
エアコンの電力消費を抑える効果的な方法
ポータブル電源の限られた容量を最大限に活用するためには、エアコンの電力消費を抑える工夫が大切です。
温度設定の最適化
温度設定をほんの少し変えるだけでも、消費電力は大きく変わります:
- 夏の冷房:
- 26℃→28℃に変更: 約20%の電力削減
- 健康に問題ない最高温度は28℃程度(環境省推奨)
- 冬の暖房:
- 22℃→20℃に変更: 約10~15%の電力削減
- 健康に問題ない最低温度は19~20℃程度
運転モード選択
エアコンの運転モードを工夫することで電力消費を大幅に削減できます:
- 弱運転モード: 通常運転より約50~70%の電力削減
- 除湿モード(夏): 冷房より約30~40%の電力削減
- エコモード: メーカーによって削減率は異なるが約10~30%の削減
たとえば、DELTA 3(1,024Wh)でも、弱運転モード(135W)なら7.6時間使えます。これなら真夏の昼間だけエアコンを使うことも可能です。
部屋の断熱対策
エアコンの効率を上げる工夫をすれば、少ない電力でも効果的に室温を管理できます:
- 窓の断熱: カーテンやブラインドを閉める(日射熱の約40%カット)
- 隙間風対策: ドア下の隙間をタオルで埋める(冷暖房効率約10%アップ)
- 部屋を区切る: 使わない部屋との間を閉め切る(冷暖房面積を減らせる)
特に、一部屋だけに家族が集まって過ごすようにすれば、電力消費を大幅に減らせます。
ソーラーパネルを活用した持続可能なエアコン運用
長期停電に備えるなら、ソーラーパネルとの組み合わせが効果的です。
必要なソーラーパネル容量
エアコン(通常運転1,190W)を動かすために必要なソーラーパネルの容量を考えます:
- 理論上必要な最低ソーラー入力: 1,190W以上
- 実用的に必要なソーラー入力: 約2,000W以上(曇りや効率低下を考慮)
- 余裕を持った設計: 2,400W程度(バッテリー充電と同時使用を考慮)
DELTA 3シリーズ別の最適なソーラーパネル組み合わせ
各モデルのソーラー入力上限と最適な組み合わせ:
- DELTA 3: 最大500Wまで → エアコンの通常運転には不十分
- DELTA 3 Plus: 最大1000W(500W×2)まで → エアコンの弱運転なら対応可能
- DELTA 3 1500: 最大500Wまで → エアコンの通常運転には不十分
- DELTA Pro 3: 最大2600W(1600W+1000W)まで → エアコンの通常運転にも対応可能
日照時間と発電量の関係
エコフローDELTA Pro 3は「充電しながら使える機能」に対応しているため、ソーラーパネルからの電力で直接エアコンを動かしながら、余った電力でバッテリーを充電することができます。
夏場の晴天時のソーラー発電効率を考慮すると:
- 400Wパネル6枚(計2,400W)の実際の平均発電量: 約1,500W(天候により変動)
- エアコン消費電力(通常運転): 1,190W
このように2,400Wのソーラーパネル構成なら、晴れた日中はエアコンを動かしながら、約300Wの余剰電力でバッテリーも少しずつ充電できます。これにより、夜間や曇りの日のためにエネルギーを貯めておくことが可能です。
天候による発電量の変動:
- 晴天時: 定格の60〜70%程度の発電
- 曇り空: 定格の20〜30%程度の発電
- 雨天時: 定格の5〜10%程度の発電
災害時のエアコン運用実践プラン
実際の災害時には、限られた電力を最大限に活用するための計画が必要です。
暑熱期(夏)の運用計画
夏の災害時には、熱中症対策が最優先です:
- 最も暑い時間帯(13時〜16時)に絞った運転:
- この時間帯だけエアコンを使用
- 残りの時間は扇風機(40〜50W)に切り替え
- 夜間の冷房使用の工夫:
- 就寝前の1時間だけエアコンを使い、部屋を冷やす
- 扇風機と併用して体感温度を下げる
- 熱中症危険レベルに応じた使用:
- 気温35℃以上:エアコン優先使用
- 気温30〜34℃:弱運転や間欠運転で対応
- 気温30℃未満:扇風機やミストなどの代替手段
厳寒期(冬)の運用計画
冬の災害時には、低体温症予防が大切です:
- 最も寒い時間帯(夜間〜早朝)の暖房確保:
- 就寝時間帯(22時〜翌6時)に重点的に使用
- 日中は太陽熱を活用し、厚着で対応
- 間欠運転の活用:
- 1時間に20分程度の運転でも室温維持可能
- 毛布や布団で保温効果を高める
- 寒冷地では凍結防止:
- 水道管凍結防止のための最低限の暖房確保
- 室温を10℃以上に保つ
限られた空間の効率的な温度管理
災害時には、家族が一つの部屋に集まって過ごすのが効率的です:
- 一部屋集中生活の工夫:
- リビングなど最も広い部屋に家族が集まる
- 使わない部屋との間のドアを閉める
- 簡易間仕切りの活用:
- 大きな部屋を段ボールやカーテンで区切る
- エアコンの効いた空間を小さくする
まとめ:家族の健康を守るための選択
エコフローDELTA 3シリーズを使ったエアコン運用シミュレーションから、以下のことがわかりました:
- DELTA 3/Plus: 通常運転で約54分で電池切れ、弱運転なら約7.6時間動き続けられる
- DELTA 3 1500: 通常運転で約1.3時間動かせる、弱運転なら約11.4時間使い続けられる
- DELTA Pro 3: 通常運転で約3.4時間動かせる、弱運転なら約29.6時間動き続けられる
- DELTA Pro 3+拡張バッテリー: 最大構成なら通常運転で約10.1時間動かし続けられる
エアコンを快適に使うためのポイント
- 適切なモデル選択: エアコンを実用的に動かし続けるにはDELTA Pro 3以上を選ぶ必要がある
- 電力消費を抑える工夫: 温度を1度上げる、運転モードを調整する、部屋の断熱を強化する
- ソーラーパネルの活用: 長期停電時には欠かせない、DELTA Pro 3なら最大2,600Wで充電できる
- 計画的な使用: 最も必要な時間帯に絞って動かす計画を立てる